親子カフェのハーブ栽培とハーブティー作り体験:孫と植物・食育の楽しさを学ぶ時間
はじめに
この度、特定の親子カフェにて開催された知育・食育プログラム、「ハーブ栽培とハーブティー作り体験」に参加する機会を得ました。幼い孫との新しい関わり方や、共に何かを学ぶ体験に関心があり、以前からこのようなプログラムを探しておりました。今回は、このプログラムがどのような内容で、参加を通じて何が得られたのか、そして特に祖父母世代の読者の皆様にとってどのような価値があるのかについて、体験に基づいたレポートとレビューをお届けいたします。
プログラム概要
今回体験したプログラムは、「ハーブ栽培とハーブティー作り体験」という名称で開催されていました。 * 対象年齢: 3歳〜小学校低学年程度(保護者同伴必須) * 所要時間: 約90分 * 費用: 親子1組あたり 〇〇円(材料費込み) * 内容: ミニポットへのハーブ苗の植え付け体験、育て方についての簡単な説明、摘みたてまたは乾燥ハーブを使ったハーブティーの試飲体験。
このプログラムは、植物に触れる体験と、収穫したものを利用するという食育の要素が組み合わされており、子供たちの五感や探求心を刺激することを目的としているようです。
体験レポート:プログラムの流れと内容
プログラムは、まず参加者全員で円になり、本日の活動内容とハーブについてのお話を聞くことから始まりました。担当のスタッフの方が、子どもたちにも分かりやすい言葉で、ハーブはどんな植物か、どんな種類があるか、どのように育つかなどを説明してくださいました。
次に、いよいよハーブの植え付け体験です。一人一つずつ小さな鉢と、お好みのハーブの苗(ミント、レモンバーム、バジルなど数種類から選べました)が配られました。鉢の底にネットを敷き、その上に土を入れ、苗をポットから優しく取り出して植え替えるという工程です。土に触れるのは普段あまりない機会ですので、孫も最初は少し戸惑っている様子でしたが、私が一緒に手を動かすのを見て、恐る恐る触り始めました。土の感触、植物の根の張り具合など、図鑑や絵本だけでは分からないリアルな体験ができました。水やりの仕方も教わり、自分で小さなジョウロを使って水をあげることで、植物を育てるという行為への責任感のようなものが芽生えたように感じられました。
植え付けが終わると、場所を移動してハーブティー作りの時間となりました。事前にプログラム用に用意された数種類のハーブ(フレッシュなものと乾燥したもの)が並べられ、それぞれの香りを嗅いだり、葉の形や色を観察したりしました。スタッフの方が、それぞれのハーブが持つ香りや効能について、クイズ形式なども交えながら楽しく教えてくださいました。
その後、実際にハーブティーを淹れる工程を見学し、皆で試飲をしました。お湯を注ぐとふわっと広がるハーブの香り、時間と共に変化する水の色など、五感をフルに使って楽しむ時間でした。数種類のハーブティーを飲み比べ、それぞれの味の違いを感じることで、食に対する興味や関心が深まるように思いました。孫も最初は警戒していましたが、一口飲むと「いいにおい!」「おいしいね」と笑顔を見せました。
知育・食育の視点と学び
このプログラムを通じて、様々な学びや気づきがありました。
まず知育の観点からは、植物の成長のプロセス、土や水の役割といった自然科学の基礎に触れることができました。ハーブの種類による違いを観察したり、香りや味を感じ分けたりすることは、感覚の発達を促し、観察力や識別力を養うことに繋がります。また、植え付けや水やり、ハーブティー作りといった一連の作業を順序立てて行うことは、思考力や段取り力を育む機会となります。
食育の観点では、自分たちの手で植物を育てること、そしてそれが飲み物として利用できることを体験することで、「食」がどのようにして私たちの元に届くのか、その過程の一端を学ぶことができます。ハーブの香りや味の違いを知ることは、食べ物や飲み物に対する興味を深め、偏食をなくすきっかけになるかもしれません。また、自然の恵みに対する感謝の気持ちを育むことにも繋がると感じました。
孫との交流という点では、共に土に触れ、植物に語りかけ、お茶を淹れるという共同作業を通じて、普段の遊びとはまた違う質の高い時間を過ごすことができました。特に、一緒に手を動かしながら「この土はふわふわだね」「お水をあげたら嬉しそうかな?」といった言葉を交わすことで、孫の感じていることや考えていることを知る良い機会となりました。孫も、一人で遊ぶよりも私と一緒に何かを作り上げることに喜びを感じている様子でした。家ではなかなかできない土いじりや、本格的なハーブティーの試飲といった非日常的な体験は、孫にとって強く印象に残る貴重な経験となったようです。
施設利用ガイド
プログラムが開催された親子カフェは、駅から徒歩圏内に位置しており、アクセスは良好でした。店内は清潔感があり、明るい雰囲気です。子どもが安全に過ごせるプレイスペースや、授乳室・オムツ交換台なども完備されており、乳幼児連れでも安心して利用できるよう配慮されています。カフェスペースも広く、プログラムの前後で軽食や飲み物を楽しむことも可能です。
プログラムの予約は、施設のウェブサイトから事前に行うシステムでした。人気のあるプログラムは早めに満席になることもあるため、参加を希望する場合は、告知があったら速やかに予約をすることをお勧めします。参加にあたって特別な持ち物は必要ありませんでしたが、汚れても良い服装や、必要であれば着替えを持参するとより安心して楽しめるでしょう。
総合レビュー
「ハーブ栽培とハーブティー作り体験」は、知育と食育の要素が見事に融合した、非常に質の高いプログラムであると感じました。子供たちは楽しみながら植物や「食」について学び、大人はその成長を間近で見守り、共に感動を分かち合うことができます。特に、祖父母世代にとっては、孫と協力して一つの作業を成し遂げる達成感や、五感を使った学びを共有する喜びを味わえる点で、非常に価値のあるプログラムと言えるでしょう。
費用については、プログラム内容、提供される材料、そして施設利用料などを考慮すると、妥当な設定であると感じました。単なる遊びではなく、学びや体験に重点を置いたプログラムをお探しの方には、十分その価値があると考えられます。
注意点としては、土を使う作業があるため、小さいお子さんの場合は誤飲などに注意が必要です。また、ハーブの中には香りが強いものもあるため、お子さんの好みや体調に合わせて無理なく参加することが大切です。
まとめ
親子カフェで開催される知育・食育プログラムは、子供たちの成長を促すだけでなく、祖父母と孫が世代を超えて共に学び、楽しい時間を過ごすための素晴らしい機会を提供してくれます。今回体験したハーブ栽培とハーブティー作りは、自然に触れ、五感を使い、そして「食」への関心を深めることができる、大変有意義なプログラムでした。
孫との触れ合いに新しい彩りを加えたい、あるいは共に何かを学ぶ喜びを分かち合いたいとお考えの祖父母の皆様にとって、親子カフェの知育・食育プログラムは検討する価値のある選択肢の一つとなるでしょう。様々なテーマのプログラムが開催されていますので、興味のある内容を探してみてはいかがでしょうか。