体験レポ!親子カフェの知育食育

親子カフェのきのこ探求クッキング:孫と自然の恵みと食の不思議を学ぶ時間

Tags: 食育, 知育, きのこ, 料理体験, 親子カフェ, 祖父母, 親子交流

はじめに

孫との限られた時間を、より有意義なものにしたいという思いから、以前より親子カフェの知育・食育プログラムに関心を寄せておりました。今回は、特に食材の多様性や自然の恵みについて学べるという点に惹かれ、きのこをテーマにしたクッキングプログラムに参加いたしましたので、その体験についてご報告させていただきます。

プログラム概要

今回体験したプログラムは、「きのこ探求クッキング」という名称で提供されていました。 * 対象年齢: 4歳から小学校低学年程度を想定しているとのことでした。 * 所要時間: 全体で約90分でした。 * 費用: 子供1名と保護者(または祖父母等)1名のペアで〇〇円でした(材料費込み)。追加の参加者は別途費用が必要でした。

このプログラムでは、数種類のきのこを実際に観察し、それぞれの特徴を学ぶことから始め、その後、それらのきのこを使った簡単な料理を親子(孫と)で一緒に作るという流れで構成されていました。

きのこ探求クッキング体験レポート

プログラムは、テーブルの上に並べられた様々な種類のきのこを前にしてスタートしました。しいたけ、まいたけ、エリンギ、しめじ、えのきだけなど、普段スーパーで見かけるものから、少し珍しいものまで用意されていました。

まず、ファシリテーターの方がそれぞれのきのこの名前、形、色、手触りといった特徴を紹介してくださいました。子供たちは興味津々で、恐る恐る指で触れてみたり、じっと観察したりしていました。孫も、普段はあまり気に留めないようなきのこの「ひだ」の部分を真剣な表情で見つめていました。

次に、きのこがどのように育つのか、という話がありました。土の中で育つもの、木の上で育つものなど、その生態についても分かりやすく説明があり、自然の不思議に触れる機会となりました。

観察の時間の後はいよいよクッキングです。この日は、数種類のきのこを使ったソテーと、きのこご飯を作る工程の一部を体験しました。

クッキングでは、子供たちにもできる工程がいくつも用意されていました。例えば、きのこを洗う(種類によっては洗わない方が良いという説明もありました)、石づきを取る、手で裂く、包丁を使う部分はファシリテーターや大人がサポートしながら、安全に配慮して進められました。孫はまいたけを手で裂く作業をとても楽しんでいました。「こんな風にちぎれるんだね!」と、きのこの構造に気づきがあるようでした。

加熱の工程では、熱くなったフライパンや炊飯器に注意しながら、きのこを炒める様子や、ご飯と一緒に炊き上がる様子を観察しました。きのこが加熱によって縮んだり、香りが立ってきたりする変化を感じることができました。

出来上がったきのこソテーときのこご飯は、参加者全員でカフェスペースで試食しました。自分たちで作ったという達成感からか、普段はきのこをあまり好まない子供たちも、積極的に試食している姿が見られました。孫も「自分で作ったのは美味しいね!」と笑顔で話しており、食への関心を引き出す良いきっかけになったと感じています。

知育・食育の視点と学び

このプログラムには、多くの知育・食育の要素が含まれていると感じました。

知育の側面: * 観察力と分類能力: 様々なきのこを形、色、手触りなどで比較し、分類する作業は、観察力と論理的思考力を養います。 * 科学的探求心: きのこがどのように育つのか、加熱によってどのように変化するのかといった学びは、自然科学への興味を引き出します。

食育の側面: * 食材への関心: 普段何気なく食べているきのこを深く知ることで、食材そのものへの関心が高まります。 * 五感を使った食体験: 見て、触って、香りを嗅いで、味わうという五感をフルに使った体験は、食の豊かさを感じさせます。 * 感謝の気持ち: 自然の恵みとしてきのこがあること、それを調理して食べられることへの感謝の気持ちを育むことに繋がります。

孫との交流という観点では、共同作業が非常に効果的でした。一緒にきのこを選び、手で裂き、調理するという一連のプロセスは、自然な形で会話と協力が生まれやすい環境でした。孫が作業に集中している時の表情、新しい発見をした時の驚きの声、出来上がった料理を前にした時の嬉しそうな笑顔など、普段の遊びでは見られない一面を見ることができ、祖父母として得難い時間となりました。プログラムを通じて、孫が「これ、なあに?」「どうしてこうなるの?」といった質問を多くするようになり、探求心が刺激されている様子が伺えました。

施設利用ガイド

この親子カフェは、駅から徒歩圏内にあり、アクセスは比較的良好でした。広い通りに面しており、迷うことなく到着できました。近隣に有料駐車場もあり、車での訪問も可能でした。

カフェの雰囲気は明るく、清潔感がありました。子供たちが安全に過ごせるよう、角が丸い家具や、転倒防止のマットなどが配備されていました。プログラムが行われたスペースは、調理台とテーブルがあり、作業しやすいように工夫されていました。また、プログラム後にはカフェスペースで食事や休憩ができるようになっており、作った料理をその場で試食できるのも魅力的でした。スタッフの方々は皆、子供への対応に慣れており、親切で丁寧な印象を受けました。

プログラムの予約は、ウェブサイトから簡単に行うことができました。人気のあるプログラムは早めに予約が埋まることもあるようですので、関心のある方は早めの確認をお勧めいたします。参加にあたって特別な持ち物はなく、エプロンなども用意されていましたので、手軽に参加できる点も良いと感じました。アレルギーに関する事前確認もあり、安心して参加できる体制が整っていました。

総合レビュー

「きのこ探求クッキング」プログラムは、孫との有意義な時間を過ごす上で、非常に価値のある体験でした。単に料理を作るだけでなく、きのこという一つの食材を深く掘り下げ、自然の恵みや食の不思議について学べる点が素晴らしいと感じます。

孫との共同作業は、コミュニケーションを深める絶好の機会となりました。祖父母世代にとって、孫と一緒に何かを「成し遂げる」経験は、関係性を築く上で非常に重要であると考えられます。このプログラムは、その機会を自然な形で提供してくれます。

費用については、材料費や施設の利用料、専門的なファシリテーターによる進行が含まれていることを考慮すると、妥当な設定だと感じました。得られる学びや孫との交流の質を考えると、十分な費用対効果があると言えるでしょう。

注意点としては、対象年齢に合わせた内容ではありますが、初めて包丁を持つお子様や、火を使う作業については、大人のきめ細やかなサポートが不可欠です。また、きのこ自体にアレルギーを持つお子様もいらっしゃいますので、参加前に必ず確認が必要です。施設側も十分配慮していましたが、個々の状況に応じた対応が必要になります。

まとめ

今回の「きのこ探求クッキング」プログラムへの参加は、孫にとっても私にとっても、多くの学びと喜びがある時間となりました。食育というと難しく考えがちですが、このように身近な食材をテーマに、五感を使いながら楽しく学ぶことができるプログラムは大変貴重です。

孫とのコミュニケーションに新たな彩りを加えたい、一緒に何か新しいことに挑戦してみたいとお考えの祖父母世代の方々にとって、親子カフェの知育・食育プログラムは素晴らしい選択肢の一つになるはずです。今回の体験が、皆様のプログラム選びの一助となれば幸いです。